※こちらは、東北大学学友会体育部の学生やOBOGに向けた情報発信サイト「とんぺースポーツ」で2022年4月〜10月までに掲載された記事をアーカイブとして掲載しています。ぜひご覧ください。

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七大戦キャンペーン~乗馬部編~

東北大学基金×Ryuzで行う「七大戦キャンペーン」の一環として、本記事を作成しています!

七大戦で優勝・準優勝した部活を中心にインタビューを行い、東北大学が七大史上初の4連覇を目指していく中で、とんぺー生がどのような思いで大会に挑んだのか?どのような練習を行ってきたのか?今後の目標などなど…それぞれの背景を中心にお届けしてまいります!

ぜひ最後までお楽しみください!

乗馬部とは?

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乗馬部のきゅう舎。檻の上にあるリボンは、その馬が大会で受賞したもの

乗馬部の練習場所は、東北大学青葉山キャンパスと宮城教育大学の間で、活動時間は早朝の5:00~8:00です。

サラリーマンもびっくりの活動時間に彼らがまずするのは、馬の世話です。部員で分担をしながら、馬のベッドでもあるモミを新しいものに交換し、馬のごはんを用意する、練習で乗る馬に馬具を装着するなど、1時間程度かけてこれらの作業を行うそう。

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清掃の様子。馬が寝るために使用したモミを毎朝交換している

馬の世話が終わった後、練習を行います。この日は、障害馬術の練習と馬場馬術の練習を見学しました。障害馬術とは、決められた障害物を落とさないように、かつ出来るだけ早く飛越する競技です。馬が障害物前で止まったりなど減点もあるので、ペースやコース取りなどを乗り手が考えて騎乗します。人を乗せて、障害物を超える馬の姿は目を奪われるほどのカッコよさでした!

一方、馬場馬術は、いわば馬の新体操で、決められた範囲内で乗り手が馬を操り、ステップや歩行の正確さや美しさを競います。障害馬術と馬場馬術のどっちをいつ練習するかは、部員たちが選択して行うのだそうです。

その日の練習はこれで終了で、部員たちは昼当番や夕当番、夜当番を決め、一日通して、馬の世話をしていました。

6/4~6/5に、東北大学で行われた七大戦にて、乗馬部は見事優勝!今回は、そこに至るまでを乗馬部主将で現在4年生の渡辺さん(以下敬称略)に聞いていきたいと思います!

乗馬部の七大戦

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渡辺主将と担当馬「マイネルアンセム」

ー七大戦の目標は?

渡辺:もちろん優勝です。今回はホーム開催で、自分たちが普段一緒に戦っている馬に乗れるので、さすがに負けられないぞ!という思いでした。

ーそのために取り組んだことは?

渡辺:主に馬の調整ですね。今回の七大戦は自分達の馬で開催されました。そのため、東北大学の馬匹が、競技を問題なく実施できるように、馬が素直に乗り手の指示に応えてくれたりとか、問題なく障害飛越を行えるようにとか、全体的な馬の状態の調整をしました。選手に関しては、ルール上普段乗らない馬に当たる可能性があるので、乗る馬の特徴を理解して、馬のパフォーマンスを最大限引き出すための練習を日ごろから行っていました。

ー七大戦に参加してみてどうでしたか?

渡辺:他大学の同期と競い合えて、本当に楽しかったです!コロナ禍で対面試合が無くなって、大会で他大学の同期と会ったのは4年間で2回目でした。東北大学としてチームで他大学と競い合える試合が対面でできて本当に良かったです。

ー七大戦での反省点は?

渡辺:他大学と比べたときに、技術的なギャップがまだまだあることですね。このギャップをどうやって埋めていくか、今後部員と話していこうと思ってます。あとは、大会運営が大変でした(笑)。コロナ明け初めての七大戦で、すべてが探り探りだったので…練習と大会運営の両立が難しかったので、5年後はもっとスムーズに運営できるように、反省を活かしていきたいと思います。笑

コロナ禍での活動

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馬場馬術の様子。その日、池田前主将(手前)が現役部員(奥)に技術指導も行っていた

ー2020年春、新型コロナウイルスの世界的なパンデミックが発生し、東北大学でもこの2年間、部活動が繰り返し無期限停止になり、大会に出られない、練習できない日々が続きました。部員たちのモチベーション低下に歯止めが効かなくなったこの時期に乗馬部はどのようにして乗り越えたのでしょうか?コロナ禍で一番困ったことは?

渡辺:一番は試合がないことですね…。乗馬部は生命維持の観点から、この子達(馬)の世話はできていたんです。ただ、普段は作業もあり、練習もあり、だったのが、いきなり作業のみが続く状況になってしまったので、部員のモチベーションはどんどん削られていきました。

ー部員同士で工夫したことは?

渡辺:部としては、規制が緩くなってきたタイミングで、十分な距離を取りながらでも、試合形式の練習を導入したり、個人練習を取り入れながら、各自が大会に向けて練習していけるメニューを前主将のときから行っていました。あとは、私の個人的なことになっちゃうんですけど(笑)、コロナになってSNSを始めたんです!暇を見つけては写真を撮りに行ったりして、乗馬部以外のところで楽しみを見つけて、部活以外の生活を色々挑戦してました!最近は全然更新できてないですが…。笑

今後の目標

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ー現在は、少しずつコロナ以前の生活が戻ってきましたね。苦しかったコロナ期間を乗り越え、さらに七大戦を優勝したことで、拍車がかかる乗馬部。今後の目標は一体なんなのでしょうか。

渡辺:夏の地区予選です!この地区予選は、勝ち進んでいけば全国大会まで行ける大会になっています!最近だと池田前主将と同じく4年の金澤選手が全国大会に出場しました。乗馬部では例年1~2人ほどこの全国大会に出場しています。この夏の地区予選で、私たちは大学から始めても、全国大会に出場するんだ!という気持ちで練習しています!

乗馬部の抱える課題

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乗馬部が所有する馬たち。馬の高齢化が緊急の課題で、一日の練習量や馬の負担に多大な影響を与えている

ー朝日が差し込む、部員たちの声が飛び交う練習場で、今後の目標を語る渡辺主将。しかし、目標達成のためには、乗馬部には様々な障害が立ちはだかっているそうですね。

渡辺:一番は馬質の改善ですね…。乗馬部が所有している馬は、どの子も高齢化が進んでいて、若くありません。それで一回当たりの練習量も減少してしまうので、競技力の向上に制限がかかってしまう状況です。それを解決するには、新しい馬を迎え入れることが必要なんですけど、宮城県内で馬を持っている所が多くないのと、乗馬部自体にコネがないので、なかなか馬質の改善ができない状況です。そういったところと連絡が取れればまた違うのですが…。

ーその他に課題はあるのでしょうか。

渡辺:もう一つは金銭的な問題ですね。馬を飼育するので、乗馬部は年間100万円単位のお金がかかります。今は乗馬部OBOGの方々の支援と部員からの月1万円で何とかやりくりしています。馬の数を減らせば、費用は削減できるのですが、今度は競技の方で支障が出てしまうので、簡単に解決するのは難しい問題です… 。また、厩舎(馬の寝床)の老朽化も激しくて、屋根が落ちてきたり、床が抜けたりするので、馬や部員にとっても危険でなんとかしたいですね…。

さいごに

いかがだったでしょうか?

七大戦で優勝、毎年全国大会に出場する選手がいる秘訣を垣間見れたのではないでしょうか?一方で、乗馬部さんの抱える課題は、学生が解決できる範疇を超えており、競技に集中したいにも関わらず、できない状況を生んでいます。

もし、馬質の改善でご協力できる方がいらっしゃいましたら、ご連絡お待ちしております!

今よりも競技に熱中し、学生が「東北大学に入って良かった!」と胸を張って言える、最高の4年間を送るために、乗馬部さんにご支援のほど、何卒よろしくお願いいたします。

東北大学学友会支援基金へのお願い

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https://www.kikin.tohoku.ac.jp/project/Student_Activities/gakuyukai

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