女子ラクロス部


2月、朝の6時半。氷点下のグラウンドで、駆け回る学生たちがいる。女子ラクロス部だ。

ラクロスは、クロスと呼ばれる網のついたスティックでボールを敵陣のゴールへ入れ、得点を競う競技。「カレッジスポーツ」の一種とも呼ばれ、大学で始める人が多いスポーツだ。東北で随一の実力を誇る同部も、ほぼ全員が未経験で入部している。主将の中山恵美子さん(工・3)の朝練後に突撃。競技と部活動の魅力を聞いた。

(聞き手:報道部・深田 歩)

主将として話す中山恵美子さん

◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆

―中山さんも、大学入学までラクロスをしたことがなかったのでしょうか

はい。私は中高とサッカー部に所属していました。東北大学には女子サッカー部がないので、どうしようと考えた時に、目についたのがラクロスでした。私も含め、ラクロスはほぼ全員が未経験のスポーツです。何も知らないところから始めても、全国を目指せるところが魅力だと感じ、入部を決めました。

―朝早くから、大変ではありませんか

朝練は週5回、朝の6時半から9時半まであります。毎朝5時半くらいに起きていますが、1年生のうちから続けているので、これが当たり前になりました。1限の授業に寝坊することもないですね。

練習の様子

―練習が多くても、帰省や旅行はできるんですか

お盆と年末、春休みに長めの連休があるので、帰省はそのタイミングですることが多いです。試合や、他大学での練習のために遠征すると次の日が休みになるので、そのついでに実家に帰ることもあります。

それに、うちの部活は朝にしか練習がないんです。学期中も、夜はおのおの、自主練したり、課題をしたり、バイトに行ったりしています。大学が休みの時に、朝練しかない日が連続していたら、朝練のあと新幹線で関東まで行って、遊んだ後に夜行バスで仙台に戻ってきて、また朝練に参加する、みたいな強行スケジュールも実現できます(笑)。部の活動によって、他の活動が妨げられるということはありません。

練習以外にも、レクリエーションをする日もあります。先日は、体育館を借りてみんなでバスケットボールをしました。

―練習中も和気あいあいとした雰囲気を感じましたが、部員のみなさんと仲が良いんですね

そうですね。私は工学部なので、周りは男子が多くて。入学した2020年はコロナ禍1年目で授業がオンラインだったこともあり、部で得られた女子との人間関係はとても貴重でした。ラクロスに関係ないことも、腹を割って話せる仲間です。

人とのつながりは、部内だけにとどまりません。他大学の選手とも、練習を通じて交流することが多いです。北海道から九州まで、全国にラクロスを通じて知り合った友人がいます。ラクロスの世界には、「Lacrosse Makes Friends」という言葉があるのですが、本当にその通りだと思います。

<中山恵美子さんの1日のタイムスケジュール>
AM5:30  起床
AM6:30〜 朝練
AM10:30〜授業
PM2:45〜 練習・バイトなど
PM11:30 就寝

女子ラクロス部オリジナルグッズ
練習の様子(左が中山さん)

[2023年2月取材]※掲載学年などは取材当時の学年で表記

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