【アーカイブ_#ななスポ01】七大戦とは?


※こちらは、東北大学学友会体育部の学生やOBOGに向けた情報発信サイト「とんぺースポーツ」で2022年4月〜10月までに掲載された記事をアーカイブとして掲載しています。ぜひご覧ください。

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こんにちは、学生団体Ryuzの宮崎です。

これからこのサイトでは、七大戦実行委員会×学生団体Ryuzコラボ企画「#ななスポ」と題し、現在東北大学主管で開催中の第61回七大戦を盛り上げるための記事を発信していきます。

第1回の今回は、「七大戦って何?」という七大学の新入生や七大学関係者以外の方々にも分かるように、七大戦の概要や歴史、過去の大会成績、第61回大会のスケジュールについてまとめていきたいと思います。

ぜひ最後までお読みいただき、魅力たっぷりの七大戦について知るきっかけにしていってください!

※本サイトを運営している「学生団体Ryuz」について知りたいという方は、こちらの記事をご覧ください。

<七大戦の概要
七大戦とは、正式名称を「全国七大学総合体育大会」といい、旧帝国大学の流れをくむ北海道大学、東北大学、東京大学、名古屋大学、京都大学、名古屋大学、大阪大学、九州大学の七つの国立大学の運動部が1年ごとに合同で行っている総合体育大会のことです。

大会は12月のアイスホッケー競技にはじまり、翌年の夏にかけて、40を超える競技で約6,000人の七大学のアスリートたちが戦います。
学生主体により行われるものとしては、日本最大級の体育大会です。
それぞれの競技で順位に応じて各大学に得点が与えられ、すべての競技を通じて最も多くの得点を獲得した大学が総合優勝となります。

七大戦とは、まさに七大学の体育会同士によるプライドをかけた総力戦なのです。

七大戦では、大会ごとに持ち回りで主管大学が決まっており、競技は主に主管大学の所在地で行われます。
第61回大会は東北大学が主管で、東北大学の所在地である仙台市を中心に競技が行われています。

七大戦の歴史
七大戦は1964年東京オリンピックの2年前、1962(昭和37)年に始まりました。
これより以前、同じ旧帝国大学としてつながりの深かった七大学の運動部は、競技ごとで個別に定期戦を行っていたといいます。
そんな中、当時北海道大学体育会の委員長であった学生が、これらの定期戦を一つの大きな総合体育大会としてまとめ上げることを思いつきました。

彼は七大学を巡って賛同を集め、これを実現させます。

かくして、北海道は札幌の地で、「第一回国立七大学総合体育大会」として、七大戦の歴史は幕を開けたのです。

第一回大会パンフレット(表紙)

これは第一回大会のパンフレットです。

第一回大会パンフレット(大会長・実行委員長挨拶)

1ページ目には、当時の北海道大学体育会委員長にして、第一回大会の実行委員長となった、阿竹宗彦(あたけ・むねひこ)さんの実行委員長挨拶が載っています。
ここで阿竹さんは、「国立大学のスポーツ水準の向上をはかり、併(あわ)せて、全国学生相互の親睦を深めるという意図のもとに」、七大戦を発足させたと綴っています。

また、大会成立までには、「二千人に及ぶ選手の宿舎の問題、大会経費の問題、時期の問題、それに各大学間に残っている伝統ある定期戦をいかに処理するか等々」、「克服しなければならない数々の難題があ」ったと振り返っています。
それから半世紀以上。平成、令和と二つの時代を超えて、七大戦のバトンは受け継がれてきました。

第一回大会パンフレット(大会日程)

第一回大会では20競技だった競技種目も40競技以上にまで増え、多くの人たちに親しまれるようになりました。
しかし、いまだに七大学の関係者以外には、あまり広く知られているとはいえません。

学生団体Ryuzでは、七大戦の知名度をさらに高め、七大戦を盛り上げていきたいと考えています。

過去大会の成績
直近10大会の優勝校は以下の表の通りです。

直近10大会の優勝校

大会 主管校 優勝校
第51回(2012年)大会 九州大学 東京大学
第52回(2013年)大会 大阪大学 東北大学
第53回(2014年)大会 京都大学 東北大学
第54回(2015年)大会 東北大学 東北大学
第55回(2016年)大会 東京大学 東京大学
第56回(2017年)大会 名古屋大学 東北大学
第57回(2018年)大会 北海道大学 東北大学
第58回(2019年)大会 九州大学 東北大学
第59回(2020年)大会 大阪大学 新型コロナウイルスの影響で中止
第60回(2021年)大会 京都大学 新型コロナウイルスの影響で中止
第61回(2022年)大会 東北大学 ???

近年は東北大学が強く、第52回(2013年)大会から第54回(2015年)大会にかけて、そして第56回(2017年)大会から第58回(2019年)大会にかけての二度、三連覇を果たしています。
第59回(2020年)大会、第60回(2021年)大会は、新型コロナウイルスの影響で中止となってしまいましたが、もし今回の第61回(2022年)大会で東北大学が優勝すれば、史上初の四連覇となります。

また、各大学の歴代の優勝回数は以下の表の通りです。

各大学の歴代優勝回数

大学名 歴代優勝回数
東北大学 15回
京都大学 15回
東京大学 11回
大阪大学 7回
九州大学 4回
北海道大学 3回
名古屋大学 3回
東北大学と京都大学がともに15回で首位タイとなっています。

もし今大会で東北大学が優勝すれば、歴代優勝回数でも京都大学を一歩リードし、七大学で単独首位に立つことになります。
そんな中、今大会は東北大学が主管。

ホームの地で戦えることは、東北大学のアスリートたちにとって、これ以上ない追い風であるといえるでしょう。
一方で他の六大学も負けてはいられません。

七大戦で主管大学ではない大学が優勝することを「主管破り」とよびますが、六大学ともこれを狙っているはずです。

東北大学が地元・仙台で最多連覇&最多優勝の金字塔を打ち立てるか、それとも他の六大学が主管破りでこれを阻止するか。
第61回大会の行方に注目です!

第61回大会のスケジュール
ここまで七大戦の概要、歴史、過去大会の成績についてお伝えしてきました。
皆さん少しでも七大戦について知り、興味を持っていただけましたでしょうか。
最後に、興味を持っていただけたという皆さんへ向けて、現在開催中の第61回大会のスケジュールをお伝えします。

第61回大会のスケジュールは以下の表の通りとなっています(4月8日時点、変更の可能性あり)。

第61回大会のスケジュール

競技名 日程 会場
アイスホッケー(2021/12/11~17 ベルサンピアみやぎ泉)
スキー (2021/12/28~2022/1/3 野沢温泉スキー場(長野県))
航空(中止) (2/27~3/4 関宿滑空場)
馬術 (6/4~5 青葉山馬場)
バスケットボール(男子) (6/20~25 仙台市体育館(6/20~24))/川内体育館(6/25))
バスケットボール(女子) (6/20~25 仙台市体育館(6/20~24)/川内体育館(6/25))
ラクロス(女子) (6/24~26 青葉山グラウンド(6/24))
川内グラウンド(6/25・26)
硬式テニス (6/30~7/4 泉庭球場)
柔道 (7/2~3 宮城県武道館)
少林寺拳法 (7/10 青葉山体育館)
空手 (7/17 川内体育館)
剣道 (7/17 青葉山体育館)
ヨット (7/17~18 閖上ヨットハーバー)
競泳 (7/16~17 セントラルスポーツG21プール)
陸上競技 (7/30~31 仙台市陸上競技場)
バドミントン (8/10~15 仙台市体育館)
硬式野球 (8/11~13 石巻市民球場)
準硬式野球 (8/12~15 仙台市民球場)
バレーボール (8/15~19 宮城野体育館(8/15・18)/青葉体育館(8/16・17・19))
応援団(演舞) (8/13・14または8/19・20 萩ホール)
ハンドボール (8/15~22 若林体育館)
フェンシング (8/20~21 東京大学駒場キャンパス/第一体育館(東京都))
弓道(女子) (8/23~24 宮城県第二総合運動場 近的弓道場)
弓道(男子) (8/25~26 宮城県第二総合運動場 近的弓道場)
水球 (8/27~28 ヒルズ南県南総合プール)
ソフトボール (9/6~7 海浜公園野球場)
体操 (9/6~7 セキスイハイムスーパーアリーナ)
ラクロス(男子) (9/7~9 川内グラウンド)
自動車(9/10・13 スポーツランドSUGO サーキットパーク切谷内)
相撲 (9/11 宮城野原公園総合運動場 宮城運動場)
ゴルフ (9/13~14 利府ゴルフ俱楽部)
アイスホッケー競技とスキー競技はすでに終了しています。

また、2月末から3月初頭にかけて開催予定だった航空競技は、新型コロナウイルスのオミクロン株のまん延のため、残念ながら中止となりました。
今後も新型コロナウイルスの感染状況が心配ではありますが、多くの競技が開催され、七大戦が本格的に盛り上がるのは、これから夏にかけてです。

今後はすべての競技が開催され、七大戦が3大会ぶりに無事成功することを祈っています。

「#ななスポ」では、これから開催予定の各競技の情報についても発信していく予定です。

その他にも、七大戦をもっと深く知り、楽しめるようになる情報を発信していく予定なので、ぜひ楽しみにお待ちください。
この記事に対する感想や、「こんな記事が読みたい!」といったご要望などがあれば、コメント欄までお気軽にお寄せください。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!

[2022年4月掲載]※掲載年などは取材当時で表記

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